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東洋医療総合学科Blog

[鍼灸マッサージ師] 他学年施術~3年生~

2016年10月05日

学園祭も近づき、秋の気配を感じる頃、毎年この時期に3年生が2年生を施術する授業が行われます。
 
鍼灸あん摩マッサージ指圧師は、開業権があり、卒業1年目でもすぐに「先生」と呼ばれ、施術を行います。
ですので、実践に即した施術を繰り返し行い、習得した技術を適切に発揮する練習を行う必要があります。
 
その為の授業として行われているのが、今回ご紹介する「他学年施術」という授業です。3年生が施術者、2年生が患者役となり、施術を行う授業です。
 
施術とは、単純に鍼が打てたり、灸をすえられたり、あん摩マッサージ指圧ができるだけでは成立しません。
 まず、患者さんからお話しを聞き、触れたり、見たり、動かしたり、様々なことから施術を行うための情報を適切に集めます。その情報から、考えられる原因を見つけ出していきます。



これを「医療面接・身体診察」といいます。
ちょうど2年生は、「医療面接・身体診察」を授業で学んでいるところなので、いま学んでいることが、どのように施術の中で使われているのかを肌で感じることができます。




 
原因について仮説をたて、それをもとに施術を組み立てていく。



鍼灸・あん摩マッサージ指圧を組合せて施術を行い、患者さんの変化を感じ、仮説が正しかったのかを検証していく。







3年の授業では、これを何度も何度も何度も繰り返していき、たくさんの経験を積み、1歩1歩、自分の目指す施術へと近づけていきます。
 
授業の最後には、施術者の3年生と患者の2年生で20分間話し合いを行います。
お互い感じたこと、2年生からの質問など。
みんな、時間が足りないくらい、熱心にお互いを高め合うために意見を交換していました。


 
1つの学年定員数が80名、3学年で240名と学生数が多いので、色々な方に対して施術する機会があり、さまざな角度からの考え、意見を聞くことが出来ます。
このように沢山の経験を積めるのは、神奈川衛生学園の特徴です。
 
2年生は、あと2か月後には、立場を逆転し、3年生を施術する授業があります。
3年生は、2月に1年生から施術を受ける授業があります。
3年生は患者役となり、自分の今までの経験から得たものを、下級生へと伝えていくのです。
 
こうして上級生から下級生へ、脈々と神奈川衛生学園の伝統や、施術に対する姿勢、想いが受け継がれていくのだと思います。
 
今回の授業で、施術する3年生の姿を見て、2年生はきっと何かを感じてとって貰えたと信じています。
 

専任教員 飯野 享