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学校からのお知らせ

[トピックス]学生 防災訓練を行いました~訓練!地震発生!ただいま、強い地震で揺れています~

2016年10月29日

 掌敬会(同窓会)学生スタッフの新井が、今回の防災訓練の様子をレポートします。

10月20日(木)、その放送が響いた瞬間、3限目の授業が終わってリラックスした教室の雰囲気は、息をのむ避難訓練へと一変しました。
放送によると、一階の食堂から火災が発生した模様です。(実際には見えていませんが)煙が天井にもくもくとはびこる中、私たちは「おはしの3原則」を思い出しながら、落ち着いて冷静に、手ぬぐい・ハンカチなどで口をふさいで外へと避難しました。

おはしの3原則
  お…押さない
  は…走らない
  し…しゃべらない

  

…全員避難完了まで、約10分。
「いつどこで本物の災害が起こるかわからないので、真剣に!」
校長先生がおっしゃっていたこの言葉の通り、本物の災害では1分1秒の違いが人の命を左右します。万が一の時により迅速に避難できるようにならなければいけません。事実、この避難訓練の翌日21日(金)に、鳥取県で震度6の地震が発生しました。関東でもいつ起こってもおかしくないので、気を引き締めなければなりませんね。

   

また、消防署からお越しくださった福本さんからは、このようなお言葉をいただきました。
「重要なことが2つある。
 ひとつ。日ごろから備えること。残念ながら、燃えるものと熱源と酸素さえあれば、火事は簡単に起こってしまう。だから日ごろの管理を怠ってはならない。
 ふたつ。いずれ起こる災害にそなえ、PDCAをしっかり行うこと。特に社会人になったら防火管理は自分達で行わなければならない。」


  

避難訓練が終わったあとは、希望者で煙体験をさせていただきました。かくいう私もその一人ですが、煙体験をしておいてよかったと思います。
 煙の中に入ると、まず前が見えません。それにビックリして口で息を吸うと、容赦なく煙が気管に侵入してきます。すると「…ゲホッ…ガハッ」と咳き込んでしまうのですが、そうするとますます煙が入って呼吸ができなくなってしまいます。もしこれが本物の煙だったら…一酸化炭素中毒で倒れ、意識を失ってしまうところでした。

     

 煙の中を移動するときは…
  ①ハンカチや手拭いで、口と鼻をふさぐ。
  ②なるべく身を低くして、煙の薄いところで移動する。
  ③見えないことに、慌てない。
  ④最後まで希望を捨てない。絶対にこの死線を超えてやる、という気力を持ち続ける。


 煙体験の後、消火器&消火栓訓練もさせていただいた。普段よく目にしますが触れたことがない、アノ器具をどうやって使いこなすのか、みんなで楽しみながら、そのテクニックを記憶に刻み込みました。

     

消火器の使い方
1.「火事だ―――っ!」と叫んで周囲に知らせる。

2.勇気をもって火元に近づく

3.黄色いピンを抜く

4.火元にホースを向ける

5.グリップを握って中身を放出する。


    

 消火栓の使い方
  ①ボタンを押してサイレンを鳴らす
  ②ランプが点滅しているのを確認して、ホースを伸ばす。
  ③バルブを回して水を出す。
  ④ホースの発射口にあるノズルを回して、水を発射する。


こうして避難訓練は、幕を閉じました。ですが、そう遠くない未来、本物の災害はここにも必ずやってくるでしょう。その時に備えて、今日の経験を存分に生かし、一丸となって大切な命を未来へ繋げていきたいと思います。
    
 
掌敬会学生スタッフ
東洋医療総合学科3年
新井 薫