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VPTアカデミー
マッサージ科
迫 佳央里
2004年卒

vol.6

オースター(復活祭)について

みなさんこんにちは!
日本は今きっと春まっ盛りで、とっても暖かく過ごしやすい日々が続いていることと 思います。ドイツもようやく2週間ほど前から暖かくなり始め、街のあちらこちらで、春の花が咲き始めました。


私は3月の末日より一ヶ月間の病院実習をドイツ赤十字病院 (Bad-cannstatt Krankenhaus vom Rotenkreuz)にて行わせていただいており、今週末で終了となります。こちらの病院は、昨年の11月にも1週間の体験実習をさせていただいた病院で、肺・呼吸器疾患の患者さんもしくは、他の病院で手術を受けられた患者さんが入院されていて、ほぼ80%以上が70歳以上の高齢者の患者さんです。


医師・看護師・理学療法士・マッサージ師・作業療法士が連携を組み、最長3週間の期間を目安に、患者さんが介助なしに日常の生活へ戻れることを目標とするリハビリ訓練専門病院です。
朝はまずミーティングからはじまり、医師とすべての医療スタッフが集まり、患者さん一人ひとりの昨日までのリハビリの進み具合、朝の回診の様子などをもとにしながら話をします。
私たち実習生も毎日一緒にミーティングルームへ伺い、自分の担当している患者さんに関するリハビリの進み具合や今日の体調などを聞くことができます。
ミーティングが終了すると、みんなそれぞれの持ち場へもどり、私は一日平均4人の患者さんを担当し、また6・7人の患者さんと一緒にグループで行うクランケンギムナスティク(リハビリ体操)をさせていただきました。患者さんのほとんどが70歳以上の高齢の方達で、他の病院で股関節・膝関節の人工関節手術を受けた後、こちらの病院へ移ってきた方や、肺呼吸器疾患の方、内科疾患の手術を受けてきた方など、さまざまな患者さんでした。 ドイツの病院では、実際に患者さんと接し、どのように治療が行われているのかを体験し観ることができました。全てが初めてのことばかりで、最初の一週間は慣れるまでに大変でしたが、スタッフの方・患者さん・同じ実習生の仲間がとっても親切にしてくれたため、とてもスムーズに実習をすることができました。
今回の実習を通して感じたことは、高齢の方は非常に体調の変化が激しく、新しい病院に移ってきたことのストレスで熱を出したり消化不良を起こしたり、体調不良で1週間の内に驚くほど体が衰えてします。またそれとは逆に退院の日にちが決まったとたんに、驚くほど顔つきが良くなり元気になったり、毎日患者さんの顔を見ていたので、人間の体の変化や心の変化をはっきりと感じることができました。
患者さんに伝えたいことはドイツ語で伝えることができるようになってきましたが、100%でないだけに顔の表情や呼吸の仕方、声色などに非常に敏感になりました。
また、やはり言葉というものは非常に大事であるということを改めて感じました。
患者さんは術後で体はもちろんまだ十分完治していなかったり、気持ちの面でもまだ不安定でいつも不安を抱えていたりします。もちろん医療の技術は大事な一つの要素ですが、でもそんな時に、いかに患者さんの不安をとりのぞき、安心させて回復へ向かわせるかはマッサージの技術やリハビリ訓練にはない、言葉のセラピーだと思いました。
私達の仕事はコンピューターや書類や商品でもなく、人間が相手です。言葉がもっとうまくしゃべることができたら、患者さんともっとうまくコミュニケーションをとることができ、もっとスムーズに治療を進めることができるのに・・と、非常にもどかしい気持ちになりました。
うまく伝えることができませんが、それはたとえ100%言葉の通じる日本人の患者さんであったとしても、難しい課題ではないかな~と感じました。
非常にこの1ヶ月は沢山の人に出会い、また沢山の人から色々なことを教えていただきました。本当に今回病院実習をさせていただき、よかったと思います。
ドイツの病院実習では、最終日に実習先にお礼をする習慣があり、実習生がお菓子を持っていったり手作りのケーキを焼いたりするそうです。私もそういった習慣に感銘を受け最終日は自宅でケーキを焼き持って行きました。
さて話は変わりますが、今回は3月23日のオースター(復活祭)について少しお話をしたいと思います。オースター(英語ではイースター)は十字架にかけられたキリストが3日目によみがえったとされる日で、キリスト教の行事ではもっとも大事な行事とされているそうです。ドイツではこの時期になると、綺麗に色が塗られた卵や絵が描かれた卵を部屋に飾ったり、ウサギの形をしたチョコレートがお店で売られています。
友達に聞いたところ、オースターの当日は、わら草をしいた籠を用意し、お母さんが家の中やお庭に卵をかくし子供達がそれを探すといった行事があるそうです。卵はヒナ鳥が卵から生まれる様子をイエスがお墓から生まれ変わり復活する様子と、春になり草木が芽を出しまた新しく生命が生まれる喜びを表しているそうです。またウサギは多産であることと、跳躍する様子を生命の躍動にたとえていることから用いられているそうで、卵はウサギが運んでくるというお話も聞きました。学校のオースター休みが10日間あったため、その間に友達のご家庭に訪問しオースターの伝統的な自宅のデコレーションを見せていただいたり、イタリアに住んでいる親戚を訪ねてベルガモ・ガルダ湖へ行ってきました。ちょうどイタリアのオースターとも時期が重なったため、イタリアのオースター祭の様子も見ることができました。
また週末はマンハイムへ訪問したり、シュツットガルトのテレビ塔やユネスコの世界遺産に認定されているマウルブロン修道院へ訪問したり、シュツットガルトの春のお祭りへも行ってきました。
今月は毎日色々なことがあり非常に忙しい1ヶ月でしたが、とても充実した時間を過ごすことができました。それではまた次回お会いする日まで!チュス!!

ドイツだより

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