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【卒業生のドイツ便り Part.1】ドイツの患者さんのためにできることを...

2019年09月17日

みなさんこんにちは。最初にドイツだよりを掲載させていただいた時から早いもので12年もの月日が流れてしまいました。
2006年からスタートしたドイツ研修は、VPTアカデミーの研修を終えたのち、フェルディクリニック・フェルディ学校にて、ML/KPE(複合的理学療法)の専門教師の資格を取得しました。そして私の持っている日本のあん摩・マッサージ・指圧師の国家資格を、ドイツ・バーデンブルテンベルク州認定の資格に認定してもらう試験を受けて、ドイツの州認資格を取得して2009年に帰国しました。その後は、後藤学園附属リンパ浮腫研究所で勤務させていただき、2013年にまたドイツへ戻りました。
その後も日本医療リンパドレナージ協会で活動を続けさせていただきながら、ドイツで出産・子育てをはじめ、20193月よりようやくまた臨床へ戻る機会に恵まれ、現在に至ります。



さて私が住んでいる町ですが、ドイツのヘッセン州に位置し、フランクフルト中央駅から電車で45分ほど南に進んだところにあります。町はとても静かで、大きな町に出るにも電車が走っているのでとても便利です。周囲はドイツワインの産地が多く位置しており、気候は割とドイツの中では暖かく、冬も雪は少ない町です。
そんな小さな町で幸運にもまた臨床経験を積めることができるようになりました。勤務先は私の住んでいる家から徒歩で5分のところにあります、Praxis für Physiotherapie Münzenbergerという理学療法治療室です。5名の理学療法士と、私を含め2名の医療マッサージ師が勤務しています。ドイツでは理学療法士と医療マッサージ師が一緒に働いています。私の場合は子供が小さいのでフルタイムではなく、週2日勤務から始めることにしました。朝8時から施術はスタートして、正午まで施術にあたっています。


左:ドレヴィッツ佳央里さん 中央:イルカ・ミュンツェンベルガーさん(治療室長) 右:アニカ・フリースさん(スタッフ長)

ドイツでは、医師からの指示のもと、保険適応で施術を受けられる施設で働く場合には、国家資格が必要になるため、私の場合は2009年に修得したバーデンブルテンベルク州認定の資格で勤務が可能になりました。ドイツはそこからさらに専門資格が必要になるため、私の場合にはリンパドレナージの資格でリンパ浮腫の患者さん(がん手術後の浮腫の方等・整形外科的な手術後の一過性の浮腫)への施術にあたることができることと、基本のクラシックマッサージで慢性の整形外科的な疾患(腰痛・肩こり等)にあたることができます。



施術はいつも「Wie geht's Ihnen?(ヴィー・ゲーツ・イーネン)」この言葉からスタートします。
日本語の直訳としては「お元気ですか?」という意味で使うのが一般的ですが、施術の場合にはどちらかというと「調子はいかがですか?」という意味合いでお話します。
日本の臨床とドイツの臨床を比較した場合、実際のところ大きな差というのはさほど感じません。強いて言えば患者さんの体が日本人より大きいことでしょうか()。クラシックマッサージについてはオイルを使用して直接皮膚の上に対して施術を行うので、そこは日本の指圧やあん摩等 (衣類の上から施術をする)との違いはあります。
保険適応の施術なので、患者さんも週に1回~2回の治療で継続して通ってくれます。なので治療の効果も間を空けずに見られるため、経過を追っていくことができることも、とても興味深いです。
患者さんとも施術の間に色々な話をしたりできることも楽しいですし、私の施術をまた再び受けたいと言ってくれる方もいて、とても嬉しいです。色々な人と接することは大事であると感じます。マッサージには本当に国境がなく、患者さんに快楽や安心を与えることができる技術であり、そのことは世界共通ではないかと感じます。それは患者さんだけに与えることだけではなく、施術者も患者さんから得られるものもあり、マッサージ師はとても素晴らしい職業だと感じます。



本当に色々なことが滞りなく勤務にあたることができているので、治療室の施設長・スタッフをはじめ、患者さんにもとても感謝をしています。

また臨床に出て改めて感じたことは、リンパドレナージの資格を修得して良かったということです。私の場合ですが、長時間のクラシックマッサージで施術にあたると、やはり疲労感が大きいのですが、リンパドレナージについては、そこまでマッサージの圧が必要ない部分もあるため、体にかかる負担が少ないことを感じました。私のように体が小さく、特に女性の方は、リンパドレナージの施術ができると、年を重ねても長い間施術者でいられるのではないかと感じています。
これからも一日でも長く臨床に携わって、ドイツの患者さんに喜んでいただけるように頑張りたいと思います。

>>「卒業生だより~はじめまして、迫 佳央里です!~」




ドレヴィッツ佳央里(旧姓 迫佳央里)先生 プロフィール
取得資格
・鍼灸あん摩マッサージ指圧師
・フェルディ式ML/KPEセラピスト
・フェルディ式ML/KPE認定専門教師
・ドイツ バーデンブルテンベルク州認定 医療マッサージ師

留学履歴
2007年4月~9月 ゲーテインスティテュート(ドイツ語語学学校)
2007年10月~2008年7月 VPTアカデミー
2008年8月~2009年2月 フェルディクリニック研修
2009年3月~2009年8月 フェルディ学校
2009年9月~2009年10月 VPTアカデミーにて国家資格試験受験

勤務履歴
2004年4月~2007年3月 臨床経験3年
2009年11月~2013年8月 後藤学園附属リンパ浮腫研究所
2019年3月~現在 理学療法治療室Praxis für Physiotherapie Münzenberger