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【看護学科】高齢者疑似体験
2023年12月05日
こんにちは。看護学科1年生です。今日は、老年看護学概論で「高齢者疑似体験」を行いました。
この体験は、「加齢による高齢者の身体の変化や気持ちを理解し、看護師としてどのように援助すべきか」などを学ぶ演習です。
演習前に、①高齢者とはどのようなイメージか ②街にいる高齢者はどのような行動をしているか
などを話し合い、高齢者のイメージを共有してから演習にのぞみました。
ヘッドフォンや特殊眼鏡、サポーターや手足に重りなどを装着することで、75~80歳前後の高齢者の身体機能を疑似体験します。
疑似体験では、自動販売機で飲み物の購入や、階段昇降を行いました。腕が重くて肩が挙がりづらく、グローブをはめているため小銭を掴むのも難しく、投入口にお金をいれるのに苦戦しました。また飲み物を取る際は、膝と腰に負担がかかりとても大変でした。
円背(えんぱい:背中が円のように曲がっている姿勢)の高齢者は、歩く時にすり足になりやすく、転倒する危険性があります。視界が下におちるので、前後に段差や壁があっても気づきにくく、とても危険です。
高齢者は、視界が狭くなったり、色の識別が困難になるので、皿の中のものがわからなくなります。
また手が不自由になるため、豆を持つなどの細かい動きが難しくなるので、高齢者用箸や自助具を使うと楽でした。
《体験後の感想⦆
「自身で身体を動かすことが思ったより辛く感じました。困っている高齢者をサポートするという大切さが理解できました」
「高齢者がどうしてこのような行動をするのかと悩んでいましたが、小銭を取るしぐさ、新聞などの文字の読みづらさ、色の見え方が違うことを体験したことで理解できました」
「思った以上に身体が重く、お金も見えづらかったので、高齢者がレジや自販機で時間がかかってしまう事情が理解できました」
「身体的な機能低下により、日常生活の不自由さを理解することができました。今までスムーズにできていたことができなくなる辛さが、心理面にも影響することが分かりました。身体的なことばかりに目がいきがちでしたが、心理面の配慮が必要だと認識が変化しました」
「足や腰が弱くなることにより、歩いているだけでも負担が大きく、苦痛を伴うことがわかりました。リアルな高齢者体験をしたことで、足だけではなく手首や腰など身体全体が重く感じこと、どれだけ足を挙げづらいか、どんな聞こえ方をするのか、普段街で見かけている高齢者の方の気持ちがわかりました。介助をするときも相手のペースに合わせ、焦らせないことが大切だとわかりました」