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【看護学科】認知症サポーター養成講座を受けました!!~1年生~

2023年06月23日

「ずっとここに住んでいたい!」
そんな風に思える地域づくりが、今、必要になっています。
様々な社会課題が浮上している現在の日本では、地域のなかで「お互いさま」の魂を培い、助け合える社会を作ることが必要になっているのです。医療人である看護師は、地域の人々が安心して健康的に暮らせる社会を作るための大切な資源です。そんな看護師を目指す看護学生1年生が、本日、その一助となる「認知症サポーター養成講座」を受けました。

今や認知症はヒトゴトではなく、誰しもなる可能性のある病気です。2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると言われています。そのため地域には、今でも認知症になった人がたくさん生活しているのです。
「認知症サポーター」は、認知症になった人が安心して暮らせるよう、さりげなく支えることのできるスキルを持つ人々で、キャラバンメイトと呼ばれる講師から講座を受けることで認知症サポーターになれます。本校にはキャラバンメイトの教員が在籍しているため、この馴染みの教員から講義を受けることになりました。
 


認知症についての基本講座が終わったあとは、「認知症の人に対してどのように接するか」についての演習を行いました。白髪交じりのカツラをつけた教員が、実際の認知症の人を演じ、学生はその人に対して状況に応じた対応を実演します。

まずは、「そばに横断歩道があるが全く気付かず、交通の激しい道路を渡ろうとしている85歳男性」への対応です。学生A君は、制止を振り切って道路を渡ろうとする85歳男性に対し、「ちょっちょっちょっ」と言いながら身を挺して守ろうとしてくれています。





学生B君は、「驚かせない」という『3つのない+1』の約束を守り、85歳男性の正面から回り込んで話しかけようと必死に早歩きをしてくれています。
 


学生C君は、なんだかんだと自分の都合を述べながら前進しようとする85歳男性の話を、ドギマギしながらも一生懸命聞いてくれています。
  




次に「寒い日に薄着のうえ、裸足でサンダルを履いて困った表情でウロウロしている76歳女性」への対応です。
学生Dさんは、寒い日に薄着でウロウロしている76歳女性に「今は寒い時期なの?」と問われ、「え?? 冬ですよぉ」と戸惑いながらも穏やかに答えてくれています。



学生Eさんは、薄着の女性にどうしたらいいのか迷いながらも「寒くないですか?」と優しく話しかけてくれています。
 


最後に「バイトでレジ係をしている学生に対してお金を払おうとしているが、小銭がわからずモタモタしている73歳女性」への対応です。
学生Fさんは、財布の中身をじっと眺めながら困っている73歳女性に対し、「ここにバシャーと小銭を出してください」と面白い擬音語で分かりやすく説明してくれました。



学生G君は、アタフタ困っている73歳女性に「焦らなくていいですよ」と穏やかに声をかけてくれて、気持ちを落ち着かせてくれました。
 


1年生は、6月に基礎看護学実習1を終え、健康障害のある方とのコミュニケーションを学んできたばかりです。その学びを活かし、みんな認知症の人に対して、優しい声音で話してくれたり、一緒に行動しようと付き添ってくれたりしました。認知症役の教員は、認知症のある人として多少の混乱を感じたものの、学生の対応で嫌な気持ちになったり、不安になったりはしませんでした。
実際対応してくれた学生は、認知症の人から自分の思い通りに返事が返ってこなかったり、違う行動をされたりすることに戸惑い、どうすればいいのか迷っている様子がありました。
そんな時は、こんな風に答えてみよう、あんな風に返せると安心だよね、と教員とやりとりをしながらみんなで対応策を学びました。

その後、講義のまとめとして、4~6人でグループワークをしました。
これから自分たちが認知症サポーターとして地域でできること、そして認知症の人が安心して暮らしていくために作ってほしい制度について考えました。
1年生は今までの学びを活かし、「自分たちから困っている人に声をかける」「見守る」「認知症について広める」など意見を出してくれました。
また行政に作ってほしい制度については、「認知症の人だとわかる可愛いマークをつくる」「地域であいさつ運動」「認知症になった人はスーパーで1つタダでもらえる」「遊園地や温泉の優待券配布」「家族に給付金支給」など夢溢れるアイデアが出てきました。

看護師の活躍の場は病院に限らず、在宅、そして地域へと広がってきています。本日認知症サポーターになった1年生はこの学びを活かし、地域で活躍する一人に、そして看護師になっていくことでしょう。


 
認知症サポーターになったみんなへ、横須賀市からオレンジリングのプレゼント。
これは見えるところに身に着けてもらい、認知症の人や、そのご家族が認知症サポーターを見つけて安心して相談できるようにするための目印です。



認知症サポーターになった証の記念撮影!!みんな、頼もしい認知症サポーターになってね!