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図書室からのお知らせ
教職員<本の紹介コーナー> 三井健太郎先生
2011年07月01日
教職員[本の紹介コーナー] 第7回 三井健太郎先生
三井健太郎先生からは下記4冊をご紹介いただきました
・「死ぬときに後悔すること 25」 大津秀一著 致知出版社 2009年
・「バカの壁」 養老孟司著 新潮社 2003年
・「死の壁」 養老孟司著 新潮社 2004年
・「超バカの壁」 養老孟司著 新潮社 2006年

「後悔しないために、バカでありながら壁をつくらず」
こんにちは。4月より教員になりました、三井健太郎です。
静岡県御殿場市出身です。
高校野球部のトレーナーもやってます。
趣味はサイクリングです。
よろしくお願いします。
著者は緩和医療医の大津秀一先生です。死はすべての人に平等に訪れます。
末期がんによる「人生の終着駅」を目前にしている人々は、自分の人生を振り返って何を思うのか。
1000人の死を見届けた終末期医療専門医が経験したエピソードが書かれています。
がんと診断され、病状の進行と治療薬の副作用ですっかり体が衰弱した人は、
「やり残したことがある」と思っていても何もできません。体力はおろか、
気力も湧かないため、ほとんどの人が「もっと早くやっておけば良かった」と思う
そうです。『人間は行動した後悔より、行動しなかった後悔のほうがより深く残る』
という言葉がありますが、死を目前にしている人ほど強く感じているようです。
「やればできるけど、やらない」はもったいないのです。
「やりたくてもできない」「機を逃してしまった」という状態になる前に、
「機があるうちにやる」重要性を再認識できると思います。
この本は目次に25項目の後悔が一覧となっています。
まずは気になる項目から索引し、読んでみてはいかがでしょうか。

さて、次は有名な著書『バカの壁』『死の壁』『超バカの壁』です。
著者は解剖学者の養老孟司先生です。
バカの壁とは、わかっているつもり、思い込み、決めつけ、偏見などによる情報の遮断、思考の停止のことです。
人も物も情報も、常に変化しています。
次の瞬間には変わっているかもしれないにもかかわらず、一時的なことで決めつけてしまい、今後も一切変わらないものだと思い込み、それ以上のことを考えようとしないことの問題点を指摘しています。
あるものの見方や捉え方をパラダイムと表現することがありますが、個々によってパラダイムが違い、しかも時間の経過と共にパラダイムシフトという現象が起こります。
つまり、ひとつのものでも見方や捉え方は様々であり、大きく変わりうるということです。
新聞や雑誌はもちろん、教科書も、参考書も、インターネットも、トピックスや最新情報と言われるものも、
ある一瞬の情報であり、今も常に変化しているということを理解しておく必要があります。
ここに、常に勉強し続けることの意義があるのではないでしょうか。
鍼灸マッサージ師やアスレティックトレーナーは、「人」と向き合う職業です。
「人」という生き物の変化は特に著しく感じます。この変化に対応し続けるための一つのツールが、
コミュニケーション能力だと思います。
昔の一時的な事象だけで判断してしまい、気づいた時には「浦島太郎状態」になっていた
ということのないよう、常に「バカの壁」は振り払っておきたいものです。
「学生の特権はバカな質問が許されることである」と、ある先生がおっしゃっていました。
社会人になってからでは愚問と思われてしまうような質問でも、学生なら許されるということです。
『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』です。「バカの壁」をつくらず、たくさんの先生方から
パラダイムを学び、「卒業するときに後悔すること」がないよう、学生のうちにしかできないことを
経験しておくと良いと思います。その経験は卒業後も生きると思います。
学生の皆さんにとって神奈川衛生学園専門学校は、そんな環境が整っている学校だと思いませんか?
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