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浦郷 道仁

大好きなスポーツを仕事に!!

鍼灸マッサージ師

浦郷 道仁 さん

ブラボー 代表
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師
[高校新卒で入学、東洋医療総合学科1996年卒]

  • 卒業生

入学前は高校生

★鍼灸マッサージ師として活躍する卒業生★

鍼灸マッサージ師として活躍されている卒業生の声をご紹介します。

「指圧とマッサージ」をメインに子どもからご年配の方、
スポーツ愛好家から日本代表選手までケアをしている
浦郷 道仁さんにお話を伺いました。

Q.なぜこの資格を目指そうと思いましたか?

小さい時から柔道をやっていました。怪我している選手をみて、「治せたらいいな」と思ったのがきっかけです。それから大人になり、先輩(神奈川衛生学園卒)がこの仕事をしていて、話を聞いたりしていくうちに、鍼灸マッサージ師になることへの憧れが大きくなり、目指したいと思いました。
高校を卒業して、本当は他の道に進む予定でしたが、最終的には「鍼灸マッサージ」の資格を取得したいと思っていたので、少しでも資格を取るのは早い方がいいと思いました。まずは先輩の出身校である神奈川衛生学園を見学し、詳しく話を聞きました。気持ちを切り替えて神奈川衛生学園への受験、入学を決めました。

Q.本校を選んだ理由は?

浦郷 道仁 衛生学園は教育の質が高く、国家試験の合格率が非常に高かった。そして、当時から即戦力となる治療家を育てるために実技の授業がとても豊富なので魅力的でした。
また、この仕事に就きたいと思ったきっかけの一つは開業権があることです。
例えば看護師であれば医師の指導のもと動かなくてはなりませんが、鍼灸マッサージ師は自分の手で、自分が思うように、治療ができるということ。開業を視野に入れて、資格取得を目指していました。

Q.当時の学校生活を振り返って

クリアしなくてはならない試験がたくさんあるので、当時は必死に勉強をしていましたね(笑)。
楽しかったことは、いろいろな人と知り合えたこと。同級生には高校生だけでなく、社会人はもちろん、看護師や理学療法士もいたので、とても刺激的でした。分からない事は、友達に聞いたり、時に頼り、勉強を教えてもらったりもしました。今でも同級生たちとは連絡を取っており、治療に関する情報交換もしています。

Q.開業してわかったことは何ですか?

浦郷 道仁 この仕事は、特に解剖学が大事だと感じます。
極端に言えば看護師とか、内科医より筋肉や骨、神経など、人間の身体の構造や機能を理解しておかないと、患者さん一人ひとりにあった指圧やマッサージ、鍼でアプローチすることができません。解剖は本当に大事だと思います。
今でも、頻繁に、雑誌を見る感覚で解剖学の教科書を読んでいることが多いです。卒業しても日々勉強ですね。

開業すると1日のスケジュールを自分で組み立てることができます。簡単に言えば自由がきく。その分、時間外にスポーツ選手をみたりと負担は大きいですが、痛みを取ってあげたり、施術後に「ありがとう」「よくなった」などと言われるとやりがいに繋がって本当に嬉しいですね。

Q.現在どんな方を治療されているのですか?

一般の方(子どもから90歳代の人まで診ています)とスポーツ選手、特に柔道選手を診ています。
治すことだけでなく、コミュニケーションを大切にしています。スポーツ選手に限らず、一般の方でもメンタルの部分に関わってくるので、対応の仕方、何気ない一言などを大切にしています。

Q.柔道選手をケアするとは、どのようなことをしているのですか?

大会の帯同はもちろんですが、練習後の疲労回復や手術後のケアなどです。
基本的に試合会場で鍼を使うことは難しいケースが多いので、自分が売りにしている「指圧・マッサージ」をメインにケアを行います。
柔道選手に限らず、スポーツ選手は「マッサージ」を好む選手が多いかな。他のトレーナーを見ていても、「マッサージ」でアプローチすることが多いです。

Q.今後の目標や課題を教えてください

大会に帯同するたびに、選手から学ぶことが多いので、もっと勉強をして、いろいろなことを知りたいと思います。
今でも現役で柔道を好きでやっているし、その好きなスポーツが仕事になっている。自分がやっている競技、選手に携われていることは「やりがい」を感じます。

プロ・アマ問わず他競技のスポーツ選手が治療を受けに来たときは、痛みだけでなく、いろいろ聞いて、解決していくのが私のやり方です。例えばテニスであればフォームを実際にやり、腕を振るタイミングが痛いのか、振り切った時が痛いのかを確認します。
可能な限り、実際に自分でもそのスポーツをやり、競技の特性を知り、ケアにあたることもあります。選手のためなら、レッスンプロにつくこともありますよ。
その人を知ることが一番のケアだと思います。

Q.今年はオリンピック(リオ2016)で柔道はかなり盛り上がりましたね?

日本代表の柔道選手もケアを受けに来てくれます。選手とは信頼関係のもとケアに携われていると思います。治療家というと大袈裟な感じがしますが、マッサージ師として応援団的な気持ちで選手を診ています。90キロ級の吉田優也選手や今回のオリンピックでメダルを獲得した羽賀龍之介選手をケアしているので、選手たちの活躍は自分のことのように、本当に嬉しく感じます。

Q.これから鍼灸マッサージ師を目指す人へ

一般的に「鍼灸マッサージ師」と「柔道整復師」の区別はついていないように感じます。特に柔道をしていると、身近に柔道整復があるのですが、私は鍼灸マッサージの道を選びました。なぜなら、「指圧やマッサージ」は「整骨」と違い、機械とか道具を使わないので、自分の「手」で人を診て、痛みを和らげ、治し、気持ちを癒すことができるからです。温もりのある「手」で人に寄り添える鍼灸マッサージ師は、腕一本で飯を食っていける仕事なので、欲を出さずに、人と人との繋がりを大切に、一生ものの国家資格と技術を手にしてください。



★bravo(ブラボー)
神奈川県小田原市栄町2丁目1-9
マッサージは世界中の人々を笑顔にする仕事です。