トップ VOICE 西村 辰也

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図書室は資料の豊富さだけでなく、学生にとって使いやすい環境が整っている場所です

鍼灸マッサージ師

西村 辰也 さん

東洋医療総合学科 教員

  • スペシャル

図書室の必要性について

私が学生の頃、恩師より「正しい知識を覚えることも大切だけど、医学は日々進歩するので”情報を正しく調べる力”を身につけなさい」と言われたことがあります。それは、将来患者さんを治療する中で、学校で学んだ知識だけでは対応しきれない場合が起きたとき、自ら調べて解決できる力が重要になるということです。この力はただ授業を受けているだけでは身につきません。分からないことに直面したとき、答えを教員に聞くだけでなく、自ら資料に当たり、答えを探すことで身につきます。豊富な蔵書があり、直接手に取って調べられる図書室はその力を養う上で強い味方となってくれます。

図書室の魅力とは?

多くの魅力がありますが、主に3つあげたいです。まずは、蔵書の多さです。医学書を中心に約22,000冊所蔵しています。所蔵内容は初学者向けの本から専門的な本まで多岐にわたるので、知識の理解度に応じた本を選んで学習することができます。また、基礎医学・東洋医学・スポーツ医科学の本はもちろんのこと、看護科学・リハビリテーション医学といった他科の領域があります。関連領域も知ることで、幅広く学ぶことができます。さらに、医学雑誌を約110誌所蔵しており、私自身、研究論文を読むときに、引用文献を取り寄せることがありますが、その引用文献はこの図書室に所蔵していることが多々あります。タイトル数の多さだけでなく、古いものでは1960年代の文献から取り揃えているものもあり、バックナンバーも充実していることがうかがえます。
 次に、閲覧席が100席あるところです。手に取った資料をすぐに読めるので、集中力を切らさず調べものに没頭できます。図書室は資料の豊富さだけでなく、学生にとって使いやすい環境が整っている場所です。
最後に、専任の司書が常駐していることです。豊富な資料の中から、自分が探したいものを見つけ出すには、簡単にはいかないこともあります。資料の探し方に困ったときは、常駐している司書がその手助けやアドバイスをしてくれるのも、大きな魅力の一つです。