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[鍼灸マッサージ師] 特別講演会が開催されました

2016年11月01日

東洋医療総合学科1年の鶴見が、特別講演会の様子をレポートします。

10月30日(日)に特別講演会が開催されました。鍼灸あん摩マッサージ指圧師やアスレチックトレーナーに興味のある方だけでなく、地域の方や在校生・卒業生などたくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。



本校では鍼灸あん摩マッサージ指圧師の勉強をしながら、同じ3年間で日本体育協会公認アスレチックトレーナー(AT)の資格取得を目指せます。
今回の特別講演会は、ATコースの教員である岩倉瞳先生による『リオ2016パラリンピックを終えて ~選手×鍼灸マッサージトレーナーの役割~』でした。




突然ですが、皆さんはウィルチェアーラグビー(wheelchair rugby)というスポーツをご存知でしょうか。その名の通り「車いす」で行うラグビーなのですが、車いす競技の中で唯一、車いす同士を衝突させるので、最も激しい障害者スポーツとも言われています。日本チームは、リオ大会で初の銅メダルを獲得しました。

岩倉先生は2013年からウィルチェアーラグビー日本代表のトレーナーとして活動されており、夏にはリオ大会に帯同されました。このような繋がりから、当日は日本代表選手の山口貴久選手・若山英史選手の2名をゲストに迎えてトークセッションを交えながら、チームにおける鍼灸マッサージトレーナーが実際どのような仕事をしているのか紹介してくださいました。






トレーナーの関わる仕事は多岐に渡っていますが、特に大会中の体調管理がとても重要です。海外の試合では食事や気候の違いから食欲が落ちて痩せてしまわないよう気をつけているそうです。またケアに関しては選手だけでなく、スタッフに対しても同じように行っていきます。リオ大会では滞在期間中述べ80名以上に鍼灸マッサージの施術をされたそうです。

岩倉先生が講演の中で、"障害者スポーツ"から"スポーツ"へとおっしゃっていたのがとても印象に残っています。現場経験のあるATがトレーナーとして加わることで、医務サポートがメインだったのが、アスレチックサポートを重要視するようになったそうです。それと同時に介助からケア・サポートという動きに変わっていったことが今大会の銅メダルに繋がったのではないでしょうか。

2020年には東京でパラリンピックが開催され、街で障害のある方と接する機会も増えると思います。両選手が望まれていることは『心のバリアフリー』です。それは差別や偏見をなくし障害のある人とない人の間にある意識の壁を取り除くことです。まずは手助けが必要か一声かけてほしいとおっしゃっていました。考えてみたらそれは障害のあるなしに関係なく、みんな同じではないでしょうか。日本も自然に声をかけあえる社会にしていきたいです。



講演会の後は、参加者皆さんに競技用車いすを体験していただきました。選手からのタックルを受けて、ウィルチェアーラグビーの激しさも味わいました。その後2チームに分かれてミニゲームを開催。勝利チームにはメダルを持って両選手と一緒に写真が撮れるというご褒美つきで、非常に白熱した試合になりました。あっという間でしたがとても充実していて、皆さんに楽しんでいただけたようです。このような体験ができるのもスポーツに強い本校ならではだと思います。



最後になりましたが、山口選手、若山選手、貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。東京2020パラリンピックに向け、益々のご活躍を祈っております。



東洋医療総合学科1年 鶴見 洋子