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[鍼灸マッサージ師] 第9回 掌敬会セミナーを開催しました
2019年01月19日
本校、東洋医療総合学科の同窓会組織である掌敬会では、年に3回、卒業生や在校生にむけて無料のセミナーを開催しています。2019年1月13日(日)には、平成最後の第9回掌敬会セミナー「今後の日本におけるアスレティックトレーナーの動向について」を開催しました。
今回は2名の卒業生にご担当頂きました。
J1 名古屋グランパスエイト トレーニングコーチの川崎 英正先生と、同じくJ1 名古屋グランパスエイト アカデミートレーナー 櫻井 順先生です。

セミナーの前半は、教室にて講義形式で行いました。
川崎先生からは、グランパスエイトで行っているトレーニングやアスレティックリハビリテーションの実際について、パワーポイントのスライドを交えてご説明頂きました。
ケガの受傷後から、復帰までの流れや考え方、注意点についてや、具体的なメニューを一部ご説明頂きました。
名古屋グランパスのメディカル部門は、ドクター、トレーニングコーチ、トレーナー、管理栄養士など様々な職種のスタッフが連携して、選手へ対応しているとのことでした。
ヨーロッパなどでは当たり前となっているこのようなメディカルシステムも日本ではまだ、整備されているチームは多くないそうです。
日本のJリーグでは、グランパスエイトが先駆けて取り組みをしているそうです。


今後のトレーナーは、このようなシステムを構築するディレクターとして、メディカル組織を統率する能力が必要であるというお話を頂きました。
その後、試合中の受傷シーンの動画を用いながら「どのようなプレーでケガが起きるのか」について説明してくださいました。
トレーナーはプレーを見て、どのようなケガなのか予測・判断する能力が必要かつ大切であること、その為には繰り返しVTRを見て、眼を養う必要があることをお話頂きました。
続いて、櫻井先生にご講義頂きました。
櫻井先生は、名古屋グランパスエイトアカデミーを担当していらっしゃいます。
アカデミーとは、Jリーグ下部組織である育成組織で、U-18からU-10までの組織のことです。
このアカデミーは、各年代8チームで約130名の選手が所属しており、それを2~3名のトレーナーで管理しているそうです。

育成年代ならではの、若い選手へのアプローチの仕方や、難しさなどについてご説明頂きました。
特に大切にしているのが、自主性、主体性を持った選手を育てること。
例えば、メディカル的なことでは、身体のケアについてもパッシブ・ケア(受動的なケア)でなく、アクティブ・ケア(能動的なケア)ができるように指導しているそうです。
選手達はサッカーだけでなく人としても大きく成長していく大切な時期であることを、櫻井先生は意識して接しているそうです。
セミナーの後半は、本校のトレーニングルームに場所を移し、テーピングとトレーニング方法を実際に指導して頂きました。
最新のテーピングテープなど様々なものを川崎先生が用意してくださり、参加者にテーピングもして頂きました。

また、様々なトレーニング器具を持ってきてくださり、実際に参加者も動きながら、プロ選手が行っているトレーニングを体感しました。

トレーナーの第一線で活躍している先生方から、大変貴重なお話やトレーニングをご紹介頂き、参加者にとってとても刺激の多いセミナーとなったのではないでしょうか。

学科長補佐 専任教員 飯野 享
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