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図書室からのお知らせ

教職員<本の紹介コーナー> 田山盛二先生

2012年11月30日

2012年度第2回目は教頭の田山先生の登場です。
自宅では犬を飼っているとのことでしたが、「犬の写真は撮ったことがない」と断言。
そんな心優しい?田山先生が紹介する1冊です。

「サクセスフルエイジングのための3つの自己改革」
 川田浩志著 保健同人社 2007年

田山先生

2008年5月に実施された「教職員健康診断」に、
その年の4月から制度がスタートした「特定健康診査」が導入された。
もちろん、その背景は超高齢化社会の進展に伴う医療費増加に
歯止めを掛けることが最大の目的である。
以前から健康増進計画や健康日本21などによる取り組みが進めら
れてきたが,ほとんど成果がなく,財務省筋から抜本的見直し
を強く求められたと推測される。
生活習慣病,とりわけメタボリックシンドロームにターゲットを絞り,
健診受診率の向上と的確な保健指導の提供で発症の予防と重症化を
防ぐことは,国民にも保険者にも,また私たち医療提供者にとっても
望ましいあり方と考える。

さて、2008年の結果は… 
ガーン! 健康には絶対の自信があり、病気知らずの大酒飲み&スモーカーの自身の結果を見てびっくり。
BMI25.3 腹囲88.5cm 収縮期血圧132mmHg 空腹時血糖101
見事にメタボ親父であった。もちろん禁煙も含め積極的支援対象に。適度に運動は行っているし、
酒の量も減っているのに・・・・。

田山先生

田山先生

田山先生

外食ばかりの昼食が原因か?とそんな時、駅ナカの本屋さんで目にしたのが「サクセスフルエイジングのための3つの自己改革」という本であった。
「バターよりもマーガリンの方が体に良い?」「脂肪はなるべく摂らない方が体に良い?」「飲酒すると顔が赤くなるが、少量なら健康に良い?」「運動すれば心臓病は防げるが、癌は防げない?」「日に焼けた小麦色の肌は健康的?」答えはすべてNO。2つも間違えた。「リノール酸はたくさん摂ると血中コレステロールが下がる」答えはNO。また間違えた。
この様な押し問答の解説が、非常に解りやすく世界中のコホート研究などのデータを出しながらEBMも明確にし、正しい食生活の必要性と生活習慣病の予防のための食事改革を知らしめる本であった。また、表題の「サクセスフルエイジングのため」には、食事以外に心と体が重要で、その改革法も詳しく記されている。

田山先生

2012年5月の「教職員健康診断」&「特定健康診査」の結果。
基準値を超えたデータは1つもなし。
ただし、禁煙と飲酒の回数を減らす事と備考欄に記入が。
いよいよ50代も半ばを迎えた[淋往期]。
“これくらいの楽しみは、許しておくれ”と心の中で女房に叫ぶ自分自身が何故か可愛い今日この頃です。
是非40代以上の方々はもちろん、健康の担い手になる皆様にも一読して頂き、自身の健康管理と日々の臨床の患者さんへのアドバイスに役立てて頂ければと思います。

田山先生

田山先生