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東洋医療総合学科Blog

隔物灸パート2【塩灸・味噌灸】

2015年11月14日

前回に続き、隔物灸の授業を紹介します。

前回は、生姜とニンニク。今回使うモノは・・・塩と味噌です。これだけ聞くと、料理の話みたいですね。もちろん、お灸の授業で使います。

隔物灸とは?については前回にお話しました。
今回使うのは、塩と味噌ですが、塩や味噌を使うにはどんな理由があるの?
何か特別な、薬のような効果があるの?という疑問が湧くかもしれません。

塩や味噌を使う理由は、薬理効果を期待するという事では無いようです。
それよりも「どの家庭にも必ずあるもの」という事が理由のようです。民間療法として発展してきた、お灸らしい理由ですよね。


塩は、粗塩を準備します。精製された塩ではダメです。ここがポイント!
なぜ粗塩かというと、粗塩は水分を多く含んでおり、これにお灸の熱を加えると、「ジワーっとした気持ちの良い湿熱」になるのです。精製された塩は、あまり水分を含んでいない為、こうはなりません。
味噌は、白味噌でも赤味噌でも合わせ味噌でも大丈夫(笑)
 


塩灸は、主に「おヘソ」に行います。
おヘソは、「神闕(しんけつ)」というツボで、ヘソの尾が繋がっていたということから想像できる通り、気が入ってくる重要なツボです。
ここは、鍼ができないため、お灸で治療することが多いのです。
ガーゼを敷き、その上に塩を1cm程の厚さに盛ります。その上にもぐさを載せて点火。
じわじわと、ヘソから熱が身体の中へ伝わってきます。
 


味噌灸は、和紙の上に7mm程の厚さに味噌を盛ります。その上にもぐさを載せて点火。
塩も味噌も水分を含んでいるので、どちらも湿熱となり、じんわり身体を温めます。
 


今回はどちらも腹部に行いました。ヘソ下は、臍下丹田(さいかたんでん)といい、気が集まる場所です。
疲れやすい・下痢便秘・泌尿器症状・婦人科疾患等に効果が期待されます。

おヘソの周りが赤くなり、お腹がしっかり暖まればOK!!
気が補われて、元気が満ちてきたことでしょう。

皆さんも一度、体験してみてはいかがですか?!


                                                        学科長補佐:飯野享