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東洋医療総合学科Blog

歯医者での出会い

2016年03月24日


昨年末から、歯が痛くて痛くて(悲)
ずーっと歯医者に通ってました。
これがねぇ、なかなか治らないのですよ。
もう年齢でしょうか?
 
さて、そんなある日のこと。
いつもの歯医者さんの待合室で診察の順番を待っていると
診察室でなにやら話している患者さんの声が耳に入ってきました。
聞こえた話の内容を要約すると・・・
 
・昨日の朝から、奥歯がとても痛くなった。
・しかし、昨日は定休日で、ここの歯医者さんはお休みだった。
・どうにか痛みが止まらないかと、お灸を30回程打った。
・しばらくして、痛みは嘘のように治まって少し腫れがある程度になった。
・痛みは治まったが、念のため先生に診てもらおうと来院した。
 
との事・・・
そんなお灸の話を、歯医者の先生に熱く語っている患者さんの姿をみて
鍼灸師として心の中でガッツポーズ。ちょっとうれしくなりました。
やっぱりお灸って効くのですよね。
でも・・・この患者さん、いったいどこへお灸をしたのだろう? 
非常に気になったので、お互い歯の診察が終わってから
待合室で隣同士になったので、これも縁だと思い
自分が鍼灸師であることを告げた後
どこにお灸をしたのか、お話を伺ってみると・・・
 
本人曰く、奥歯が痛くなったと同時に肩が非常に張ったので
肩にお灸をすれば歯痛は治ると思い
肩上部に、とても熱い台座灸を30壮程行ったのだそうで
「いやーお灸さまさまですね~」
なんて楽しく話をさせて頂き、その日は歯医者を後にしたのでした。
 
後日、灸実技の飯野先生にこの話をしたところ
「それって、このお灸じゃないですか?」と教えてくれたのが「ハスの灸」
 
「ハスの灸」の「ハス」とは植物のハスとは全然関係がなく、長野県北部の地方で急性歯肉炎を指す方言だそうで「ハスの灸」とは、急性歯肉炎に対する家伝の灸のこと。
家伝の灸とは、その地域に古くから伝わる独自のお灸の方法。
ハスの灸の取穴法を確認してみると、先ほどの患者さんがお灸をした部位と見事に一致。
なるほど、あの患者さん、知らないうちに「ハスの灸」をして治していたんだなぁ。
これで、腫れと痛みが治まったのにも、納得してしまいました。
お灸ってすごいですね~。
 
追記:但し、こうした灸法は、あくまで歯医者さんで診てもらうまでの応急処置です。
歯が痛いときは、必ず歯医者さんに行って診てもらって下さいね。


 
東洋医療総合学科専任教員 : 山田剣一郎 

 


*ハスの灸のツボの取り方(原文そのまま、諸説有り)
歯痛側ノ肩骨カラ前ギリ2寸ノ圧シ痛ム点、サラニ脊柱ニムカツテ3寸圧シ痛ム点2箇所

*当家の骨度法(2寸=中指内側長 3寸=中指内側先から手関節横紋を結んだ線の中点)